空前のアライナー矯正ブームである。
アライナーよりインビザラインと言った方がわかるでしょうか?
着脱式のプレート矯正の中の1つのシステム名がインビザライン。
アライナー矯正のパイオニアで歴史もありユーザーも多いので、
アライナー矯正=インビザラインと勘違いされる方も多いです。
数多くのアライナー矯正システムが存在しますからお間違えなく。
当医院でアライナー矯正を初めて15年ほどになります。
始めたばかりの頃は極簡単なケースにしか採用しませんでしたが、
ここ最近はデジタル化され診断も正確になったので、
かなり難しい全顎的なケースにも使用するようになりました。
しかし細かい動きや移動量の大きなケースにはやはり不向きです。
そういった場合は従来のワイヤー矯正のほうが良いかと思います。
先日ある情報誌に歯科業界のことがかなり事細かに書かれてました。
その中にアライナー矯正の業界地図や問題点などのページがあり、
取材の成果なのかかなり細かく正確に書かれていました。
それ以外にも歯科業界の方から聞いた話によると、
医療機関ではないところでアライナー矯正を行っている…
そしてトラブルが多く苦情や訴訟なども起きているようだ…
などちょっと信じられないような状況だそうです…。汗
長年数多くの矯正治療をを行い矯正治療の難しさを痛感しています。
歯牙移動には周囲を支えている歯槽骨の代謝(リモデリング)が重要で、
移動させるための力のかけ方やスピードがとても重要です。
その判断を間違って過剰な力をかけたりしてしまうと、
歯槽骨が吸収したり歯根が短くなったり神経が死んだりするのです。
プレートをはめるだけなので…と軽く考えている方も多いと思いますが、
ちゃんと歯科医師はその患者様の年齢や口腔内の状況などをみて、
精密に診断し治療計画を立てて望んでいるのです。
上記は舌の前歯のデコボコをアライナー矯正で治した症例写真。
下の前歯は単独歯根で短いので悪くもなりやすいが良くなるのも早い。
プレート数は4枚ほどで期間は2か月半くらいだったと思います。
もちろんプレート装着時間や個人差によりますが、
こういったケースにはワイヤーよりもアライナーのほうが良いですね。
ホワイトニングブームの際もこういったトラブルが起きました。
アライナー矯正でも同様のトラブルが続出しているようですので、
きちんとした歯科医師の診断の下で行うアライナー矯正をお勧めします。
渋谷・恵比寿エリアっておかしなところが多いんですよねぇ…。涙