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インプラント

低侵襲骨造成 / サイトランスグラニュール

インプラント治療をする際に骨量が十分なことはほどんどない。

一昔前と違いそんなに簡単に歯を抜かなくなりました。
再神経治療をしっかり行えるようになったし、
接着材が良くなったので可能な限り保存に努める。
ギリギリのどうしようもない状態で初めて抜歯します。

なのでインプラント埋入時に十分な骨量がないことが大半。

少し足りないならインプラント埋入時に同時骨造成すればいいが、
大きなダメージがある場合にはやはりまず骨を作ってからになる。
支持骨をまず作ってそれからインプラントを埋入するのです。
それをステージドアプローチと言います。

上記のCT画像は縦にパックリ割れた下顎6番の正面像。
頬側の皮質骨はほとんどなく根尖部も吸収がかなり進み、
下歯槽神経までの距離もあとわずかと厳しいケース。
なのでステージドアプローチを選択した。

抜歯して1か月くらい経過すると幼弱な歯肉が覆い始める。
それを保存しながら丁寧に切開剥離を行い骨補填材料を填入。
一昔前は自分の骨と補填材料を混和して造成していた。
しかし骨採取のために他の部位に切開剥離するのは、
複数の痛みと腫れ部分が複数になるのでやりたくない。
組織再生って大変なんです…。

今回は骨補填材用単独で骨造成を行いました。
つまり切開剥離はこの場所だけ。

様々な骨補填材料がある中で今回使用したのは
「サイトランスグラニュール」(GC社)
と言う純国産の炭酸アパタイト系の補填材料。
唯一インプラントの補填材料として認可されているもの。

骨造成の成果を最大限に出すためのポイントは3つ。

1つは、事前に既存骨の表面処理をしておくこと。
大きな炎症があると周囲の骨が硬く変性してしまいます。
表面を削り骨芽細胞を含んだ血液で満たしておくこと。
そうすることで既存骨と一体化しやすくなります。

2つ目は、補填材料などを動かないようにすること。
何かを定着させるには一定期間固定されてなくてはなりません。
口の中ですから食べ物などが当たって表面が動いたりします。
その為深部は骨再生ができても表面ができてないことも。
そういうことから補強フレームが入った膜で覆うこと多いのですが、
歯肉にダメージを与えたり除去が必要だったりします…。

3つ目は、唾液からの感染を防ぐこと。
造成ですから開いた時よりも閉じるときの方が大変。
完全に覆うだけの歯肉が不足することが多いです。
歯肉の深部にメスを入れて伸ばす方法もありますが、
これもまた腫れが大きくなったりとできたらやりたくない。

今回は60日ほどで溶けてなくなる膜を使用。
特に3次元的に形態をキープすることは何もなし。
サイトランスグラニュールは既存材料よりも早く形になることから、
5か月後の今日このような状態で骨造成ができてました。

抜歯と嚢胞摘出から1か月で骨造成。
骨造成から約5か月経過した今日、
インプラントを埋入しました。

黄色いラインの下にしっかりとした新生骨が出来てます。
骨質も良好でしたので必要以上に長いインプラントも不要。
約10分ほどのスピーディーなインプラント埋入手術でした。

ちょっとマニアックで長文になってしまいましたが、
当医院にご相談にいらっしゃる患者様はとても勉強されてます。
最新の国産の骨補填材料として当院では採用しています。

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