低侵襲治療ってなんだ?
手術に伴う痛みや発熱、出血などを最小限にすることを目的とした治療。
内視鏡やカテーテルなど最新機器を使用すると、
感染リスクも小さくなり身体的な負担が少なく回復も早くなる。
従来の開腹手術だと入院だったのが日帰りで帰れることも多数。
CTやMRIなど術前情報も多くなったりと医学の進歩の賜物ですね。
歯科治療…特に口腔外科やインプラント治療などでも
低侵襲治療
があります。
上顎洞底を挙上して骨造成しインプラント支持骨を増やす場合、
従来は頬骨側面から直径20ミリほど開窓して骨造成していました。
もちろん粘膜剥離の範囲は大きくなるので術後の痛み腫れは大きい。
これを低侵襲治療で行うと、側面ではなくインプラント埋入窩から骨補填を行う。
インプラント埋入窩は直径約4.5ミリと小さいでしがその穴から骨造成するんです。
この穴は元々インプラントを埋入するために空いているので改めて作っていない。
術後の痛み腫れは確実に少なく患者様に喜んでいただいている。
オステオトームテクニックともソケットリフトとも言われていますが、
かれこれ15年以上この方法で骨不足の上顎臼歯部のインプラント埋入しています。
もちろん従来の側面からの方法でなければだめなケースもたくさんありますけどね。
痛みや腫れを最小限にする低侵襲治療を追求します!
ちなみに…、
どんなに優れた最新の医療器具器材を使用したとしても、
術者の経験やテクニックによって同じ結果が出るとは限りません。
結局は使う人間による影響が大きいのです。