近隣の先生からの紹介患者様が増えています。
歯科でも高いゴールを目指すと一人なんでもやるのは限界で、
欧米の様に特性を持った専門医がチームを作ることも増えました。
特に渋谷・世田谷エリアは歯学部や歯科大学が遠いので、
なかなか大学病院に紹介するのが困難なんです。
先生方が良くても患者様がアクセス的にちょっと…という事も。
そんなことで長年近隣の先生からCT撮影依頼や外科処置の依頼があります。
今日は上顎大臼歯部2本にインプラントをと言うご依頼。
上顎臼歯部は骨量不足なことが多く骨質も軟らかい。
なので本日サイナスリフトで骨造成のみを行いました。
水色のラインで挟まれた部分が既存骨なので6番部は1~2ミリしかない。
インプラントは8ミリ…できたら10ミリの長さで支えたいので、
骨造成して支持骨を増やさなければなりません。
局所麻酔で約30分ほど。
頬骨側壁に約15ミリほど開窓し上顎洞粘膜を剥離し、
人工材料と自家骨を混和させて隙間に挿入。
スムーズなオペでした。
矢印部分が骨造成して増えた部分です。
これが時間の経過とともに既存骨と一体化するので、
インプラントを支える骨になってくれるのです。
昔と違いデジタルCTで危険部位や形態を確認するので、
傷口も最小限で安全な手術ができるようになりました。
今年に入ってからですでに10件近くの治療依頼をいただいております。
サイナスリフトだけでも4件くらいでしょうか。
リスクが高い手術になるのでご依頼が最も多いです。
これからこういった歯科治療のスタイルが増えていくでしょうね。
小児科の先生に癌の手術はしてもらわないでしょうし、
脳外科の専門医が水虫の治療はしないですから。
歯科でもシビアな相談はその道のスペシャリストに…。
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