極度の歯科治療恐怖症の患者様。
最初は診療台に座るだけで落ちつかないご様子でした。
一旦治療は全て終了し現在は定期健診に入っています。
この前来院されていたのでちょっと様子を除いてみると、
普通に治療できるようになってるじゃないですか。
今回は新たに見つかった前歯の虫歯治療。
普通に局所麻酔で行いコンポジットレジン修復。
鎮静法で眠るわけでもなく笑気でリラックスでもない。
皆さんがいつも行う普通の方法で治療できている。
凄いですねぇ。
初診時はC4で抜歯しなければならない奥歯がたくさん。
もちろん治療効率を優先したら抜歯から先に行って、
その治癒機関に他の地位様虫歯治療を行う。
しかしこういった恐怖心の強い方の場合は、
簡単にできるところから行い自信をつけてもらうことも。
意外とできるじゃないかと自信をつけてもらうんです。
それが功を奏したのか患者様から、
「自分でもこんなにできると思わなかった…」
とうれしい一言。
まずは簡単な治療で自信をつけてもらって、
少しづつ少しづつハードルを上げて行く。
いきなり静脈内鎮静法をお勧めして、
眠ってもらってまとめて治療する方法もあるが、
長い人生それでしかできないっていうのも色んな意味で大変。
なので、簡単な治療は普通にできるようになってよかったと思います。
普段運動不足の人にいきなりフルマラソンを目標にトレーニングするのではなく、
徐々に距離を伸ばして自信をつけてもらい少しづつ目標を挙げていくことも大切です。
計画的な科学的トレーニングのような集中治療も行いますが、
患者様に合わせてあえてこんな風にのんびり進めることも大切です。