根管治療
根管治療とは
根管治療(歯の根の治療)とは、歯の神経を取ったあと、神経が入っていた根管をきれいにして、根の先まで薬を入れる治療です。
根管治療は、被せ物などの土台になる根の治療なので、歯を残すためには最も大切な処置です。
根管治療となる場合の症状
- ●虫歯が進行して神経に達していた、または根っこの周りの歯茎にまで炎症が及んだため、神経を取った場合。
- ●虫歯が神経の近くまで進行し、神経を残した治療を行うと、治療後に激しい痛みや強くしみるなどの症状が懸念される場合。
- ●過去に根管治療を受けたが予後が悪く、再治療となった場合。
治療の流れ
歯や詰め物などを切削し、神経が視えるところまで歯を削り神経を取り除きます。
過去に根管治療をし、神経を取り除いていた場合は、根管内に詰めている薬剤をできる限り取り除きます。
そして根の長さをはかります。
根管治療用の小さな器具を使って、感染している歯質や残存している神経、薬剤などをこそぎ取り、キレイに清掃をします。
薬剤を使用して洗浄・消毒をし、症状に応じた薬を詰めます。
※場合によっては歯科用レーザーを併用し、根管内の殺菌や消毒を行うこともあります。
根管治療後に、痛みや炎症などの症状が落ち着いたら、根管内への細菌の侵入を防ぐために、専用の薬剤で根管を埋める「根管充填」という治療に移ります。
根管充填後に症状が無ければ、被せ物や詰め物をいれるために、歯を削って整えた後に型取りへと進みます。
治療期間
治療にかかる期間は、炎症の状態や根管の形態によって大きく異なります。
炎症や形態に問題がなければ3~4週間で、問題があるときには2~3ヶ月かかることもあります。
マイクロスコープを使った根管治療
従来、根管治療は「肉眼」で行われていました。
しかし肉眼では非常に細かい根管の詳細を確認しながら治療することは困難です。
そのため、どうしても、治療の多くの部分を勘や経験に頼らざるを得ず、原因もはっきりしないままに、「再治療」あるいは「抜歯」の選択を迫られることがありました。
当院では根管治療の際、マイクロスコープ(歯科治療用の顕微鏡)を用いて治療を行っております。
マイクロスコープは肉眼では確認できない細部の問題点を把握することができるため、より正確な診断と、より精度の高い治療が可能です。
予後が悪く、セカンドオピニオンを検討されている方は、是非お問い合わせ下さい。